コロナ禍 ✕ 有機農業
現在、作成中の小冊子
「コロナ禍」とは何だったのか
〜有機農業の視点から振り返る〜
コロナ禍の最中に書かれた小林農場の農場通信より抜粋されています。
農家の立場からコロナ禍について語っています。
自然について、健康について、命について、今まで有機農業から何を学んできたのか。コロナ禍の日々では、それが試されました。
コロナ禍を振り返ることは、有機農業の理念を振り返ることにもなります。
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小冊子の7ページ目
マスクを着用する自由、着用しない自由 令和4年11月24日
鮮やかな紅葉の頃、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
世界中で新型コロナウイルス感染拡大防止対策が行われてきましたが、インフルエンザ感染者と同じように新型コロナウイルス感染者のほとんどは無事に回復することが次第に明らかになってきて、海外の多くの国は厳しい感染防止対策を撤廃してゆき、大勢の人々はマスクを取り外しながら日常生活を取り戻しているようです。いっぽうで日本では今でも感染防止対策という名目で大勢の人々が随時マスクを着用して暮らしています。しかし、今までに何度もウイルス感染拡大を繰り返していて、「大勢の人々がマスクを着用して暮らしていても新型コロナウイルス感染拡大を防ぐことができない」ということが分かりました。ずっと口と鼻をマスクでふさぐ不自然な生活習慣には副作用がありますので、マスク着用によっぽどの利点がなければ、この不自然な生活習慣はやめたほうがよいです。海外では人々がマスクの着用をやめても感染状況が悪化することなく普通に暮らしています。
ずっと口と鼻をマスクでふさぐような不自然な生活習慣を続けていると「思考能力の低下」「虫歯・歯周病の増加」「自己免疫の低下」などの様々な副作用が指摘されています。「マスク依存症」にも罹りやすくなり、アルコール依存症の人がアルコールを飲みすぎることをやめられなくなるようにマスク依存症の人はマスク着用をやめられなくなって、夏の炎天下でもマスクを外せずに熱中症に罹りやすくなってしまいます。
特に心身が発達途上の子供達にはマスク着用の悪影響は大きいかもしれないと指摘されていて、「子供達だけでもマスク着用はやめさせたほうがよい」という声もあがっています。しかし子供達は「周りの人達がマスクを着用しているのに自分だけマスクを外したらいじめられてしまう」と思ってマスクを外そうとしないかもしれません。やはりまずは大人達から率先してマスクを外してゆかなければ、子供達もマスクを外せないかもしれません。
「マスクを外したいとは思っているのだけれども、周りの人達がマスクをしているのでマスクを外すことができない」と思っている大人達も多いようです。今年から私はマスクを外して人と会話するようにして、相手の方にもマスクを外しやすい雰囲気を作れるように心掛けています。日本では今でも「マスクを着用しない人は感染防止対策を怠っている非常識な人なので近づきたくない」と思っている人が多いので、マスクを着用しないで人に会いに行くと嫌われてしまって村八分にされて仕事や収入を失う危険性はあります。しかし、今まで私はマスクを着用しないで多くの人達と接してきましたが、多くの方々は私を拒絶することなく普通に接してくださいました。「みんながマスク着用を強要されてしまうような今の日本の社会の雰囲気は私もおかしいと思う」と私に吐露してくださる方もいました。
「マスクをしていると防寒にはよい」「マスクをしていると化粧をする手間が省けて気が楽」など、マスク着用が自分の心身の健康に良いと感じるのであれば、マスクを着用することは良いことだと思います。マスクを着用したい人は着用して、マスクを着用したくない人は着用しなくてもよい、そんな当たり前な社会をみんなで取り戻してゆきたいです。
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小冊子の8ページ目
人とウイルスの祭典 令和4年12月8日
歳末ご多端の折、皆さま、いかがおすごしでしょうか。
現在、中東の国・カタールにて世界最大級の祭典、サッカー・ワールドカップが開催されています。コロナ禍が世界中に流行してからは初めて開催される大会となりましたが、世界中からカタールにかけつけた人々がマスクをしないまま密になっていっしょに歓声をあげて交流を楽しんでいる映像が連日、日本にも伝えられています。現在の新型コロナウイルスは致死率の低い弱毒性の病原ウイルスであることが分かり、海外の多くの国ではかつての厳しい感染予防対策を撤廃してゆき、人々はマスクを外して日常を取り戻しています。
私達の体には「自然免疫力」があり、体が病原ウイルスに感染する度に自然免疫力が働いて発症を防いでくれています。あちらこちらに病原ウイルスが存在していて、私達は気づかぬうちにそれらに自然に感染しながら自然免疫力を鍛えています。日本政府は「この2年間ほど、日本ではインフルエンザが流行しなかったので、多くの日本人はインフルエンザウイルスに対する免疫力が弱まっている。この冬はインフルエンザで発症する人が増えるかもしれない」と国民に注意を呼びかけています。言い換えると「毎年、適度にインフルエンザウイルスに感染していれば自然免疫力が鍛えられて発症しにくくなる」ということです。
大勢の人々が新型コロナワクチンを接種して免疫力を人工的に獲得しようとしてきましたが、接種後にも新型コロナウイルスに感染して発症する人が続出して感染拡大を防止することができませんでした。ワクチン接種後に急死したり深刻な健康被害を被ったりしている人がたくさんいることも報告されていて、それらはワクチン接種の副作用が原因ではないかと疑われています。ワクチン接種には自然免疫力を弱めてしまうような副作用があるという指摘もあります。私はワクチンを接種しないで、自分の自然免疫力に任せます。
自然免疫力は自然に従って生活をしていれば維持されやすく、不自然な生活を送っていると弱まる傾向があります。「過度な消毒」「過度なマスク着用」「過度な行動自粛」などの不自然な生活習慣は自然免疫力を弱めてしまう危険性があり、海外ではほとんど行われていません。日本ではまだウイルス感染拡大防止のためにお正月に故郷へ帰省することをやめる人がいますが、外出を我慢するとストレスが溜まって自然免疫力が弱まって感染症に罹りやすくなります。私はお正月には実家に帰省して家族とすごします。日本では「無菌状態」を目指して徹底的にウイルス感染を拒絶する対策が行われていますが、過度な潔癖は自然免疫力を弱めます。「命を守る」とは病原ウイルスを含めたあらゆるもの達と共存してゆける心身を育むことであり、ひたすらウイルス感染を拒絶することではありません。
祭典が開催されているカタールでは、世界中の人々といっしょに世界中のウイルスも運ばれてきています。祭典で人々がウイルスをうつしたりうつされたりしてみんなでいっしょに感染してみんなでいっしょに免疫を身につけながら大らかにウイルスと共生している様子を、大勢の日本人がテレビなどを通じて目撃しています。今後は「海外と同じように日本でもマスクを外して元の生活を取り戻そう」と思う日本人が増えるかもしれません。
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小冊子の10ページ目
もっと明るく暮らせるはず 令和3年10月14日
衣替えをして秋の深まりを待つばかりです。皆さま、いかがおすごしでしょうか。
小林農場の地元の市貝町にて、秋も深まる11月7日(日)に青空市「SATOYAMAヘルシーマーケット」が開催され、小林農場も出店させていただきます。皆さんもよろしければ、お越しください。開催の詳細はインターネットでも公開しているので、ご検索ください。
この青空市は毎年、春と秋に開催しています。小林農場を含めた生産者と料理人が協力して、この青空市でしか食べられない独創的な料理を作って会場で販売してきました。前回の春に行われた青空市では来場者の数が予想以上に多く、午前中で料理が完売しました。
青空市の実行委員会はもっとたくさんのボランティアを募集しています。前回の開催では、新型コロナウイルス対策としてボランティアは来場者を一人一人、検温していました。会場は野外で喚起が良く、陽当たりが良くて病原ウイルスが繁殖しにくい環境で行われるのですが、それでも実行委員会は人手をかけてできる限り感染対策を行う方針のようです。
前回、予想以上の来場者が来てくれた原因の一つとして考えられるのが、他の催しがコロナ禍の影響によって開催を自粛していたからでしょう。どこか人が集まる賑やかな場所に出掛けたいとうずうずしていた方々が、市貝町の青空市まで訪れてくれたのでしょう。
「新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、人流を抑制する必要がある」と日本政府は国民に呼びかけ、催しを開催して多くの人々が交流できる場を築こうとする者たちは「ウイルス感染を拡大させる危険があるから、開催を自粛するべきだ」と批判を受けることもありました。しかし、「人流の抑制が感染防止に効果がある」ということを証明できる明確な根拠があるわけではなく、人流を抑制しても効果はないと主張する専門家もいます。
子供達が新型コロナウイルスに感染して亡くなったり重症に陥ったりする事例は極めて稀で、ほとんどの子供達はこのウイルスから被害を受けていません。しかしコロナ禍が発生してから自殺する子供達の数が急に増えて、昨年は自殺する子供の数が過去最多となりました。学校の閉鎖など、感染予防対策による様々な自粛が多くの子供達の心に悪影響を及ぼしていると推測されています。子供達は他者と接触しながら成長してゆくので、他者と接触できる機会を自粛しなくていけなくなれば、心は不安定になりやすいのかもしれません。
青空市では、自然豊かな会場の景色に誘われるようにして子供達が楽しそうに駆け回っている姿も見られます。私も子供達が楽しんでくれそうなものを用意して出店するように心掛けています。私はケン玉で遊ぶのが少しだけ得意なので、ケン玉を店頭に置いておきます。前回の青空市ではケン玉の得意な少年が現れて、彼と楽しくケン玉で勝負をしました。
今後も新型コロナウイルスは流行を繰り返すかもしれませんが、簡単に催しを中止したり学校を閉鎖したりしないで、皆が集って楽しめる場を維持してほしいと思います。人は気分が暗くなれば免疫力が落ちて病気にかかりやすくなり、気分が明るくなれば免疫力が上がって病気にかかりにくくなります。自粛は多くの人々の心を暗くして、病人の数を増やすかもしれません。明るい雰囲気を世の中に築いてゆくことが感染症の予防にもなります。